2022/12/08 15:38




1. 水やりについて

手のひらサイズの小さな盆栽は、水涸れに注意が必要。

鉢の中の空気と水を入れ替えるような気持ちで、底穴から水が抜けるぐらいまでたっぷりとあげましょう。
霧吹きは表面が濡れてたっぷりあげたつもりでも、根っこまで水が届いておらず枯れてしまう原因になります。
育てる場所にもよりますが、水やりは目安としては毎日1回、夏場は朝夕2回、冬場は1〜2日に1回です。

萎れかけているような緊急の時は、水を張ったバケツに土の部分をそっと沈めて、
空気がブクブクと出終わるまでしっかり水を浸透させてあげます。

特に夏場、旅行などで数日家を空ける時、土の少ない小さな鉢はカラカラになってしまいそうで心配。
そういう時は、乾燥しない日陰に移動して、湿らせた水苔やタオルなどの上に鉢を置いておくと大丈夫です。
もう少し長く家を空ける時は、薄く水を張ったトレイなどに鉢ごと置いて下から水を吸わせてあげるとよいです。

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2. 肥料について

ちょっと盆栽にはかわいそうですが、あまり甘やかしすぎず、少し肥料を控えめにすると、
子孫を残さなきゃという本能が目覚めて、花や実がつきやすくなります。
花が終わった後と秋に、お疲れさまの意味を込めて肥料をあげます。
油かすなどの有機性の肥料や、バイオゴールドという盆栽用の固形肥料がオススメです。

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3. 剪定について

植物の大きさは基本的に根の範囲で決まります。
盆栽の場合、根は鉢によって範囲が決まっているので、鉢に応じた大きさに育ちます。
とはいえど、小さな鉢では夏になると枝がアンバランスに伸びて、放置しておくと不格好な盆栽になってしまいます。
伸びすぎた枝先を剪定すると、その枝はそれ以上伸びずに切ったところの下から今度は枝分かれします。
こうして枝分かれがたくさんあって、全体的に小さなサイズを保つように育てていきます。

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4. 育てる場所について

盆栽にとっての光合成は、人間にとってのご飯のようなもの。
特に松の仲間は、たっぷり光が必要です。

基本的に盆栽は屋外で育てます。屋外の風と光が生きていくために必要です。
お部屋に飾る場合は、飾る盆栽をローテーションしてずっと室内に置きっぱなしにしないようにしましょう。

ある程度は環境に適応していくので、あまり場所を変え過ぎるとかえってストレスになってしまいますが、
夏場のきつい西日は避けた方がよいでしょう。冬場も凍結するような場所でなければ、
基本的には屋外に置いたままで大丈夫です。


松の場合は、古い葉が茶色くなったり、寒すぎると赤くなったりしますが、木の性格ですので問題ありません。

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